文芸同人誌龍第11号及び電子版を作った作業記録

はじめに

※この記事を書くために、前回の記事、同人誌龍第10号の作り方文芸同人誌龍第10号電子版(PDF版及びEPUB版)の作成記録を読み返したら、語尾というか文末がですます調でした。であるだの方が書いていて楽なのですけれども、まあ仕方ありません。

今回も頑張って「ですます」で行きます。

今年は特に暑い夏がやって来ました。年に1回発行の文芸同人誌「龍」の締め切りです。ただ、8月末なのか、9月末なのかハッキリしてませんでした。8月11日に主宰の北見康子先生へラインをして確認しました。

北見先生からは「9月か10月に原稿を渡す」と返信がきましたので、「9月の1週か2週の金土日に原稿を受け取り、作業開始で」といったようなやり取りをしました。

実際そのような流れになりました。

作業記録。文芸同人誌「龍」第11号書籍版

9月10日(日)入稿しました。さーてこの原稿の束を入力するのか、頑張るぞう!となりました。

前回との違い

原稿の内容が違います。まああたり前ですね。結果、総ページ数が違います。前回は88ページだったのですが、今回は表紙1〜4を含めて、総124ページになりました。もう少し増えたら背表紙に文字を入れられる所ですね。多分やらないと思いますけど。

何故なら、龍という文字が潰れてしまうのと、表紙を作っているソフト(LibreOffice Draw)が縦書き日本語表示に対応していないからです。残念!

キャプション:中央に6mmの厚みを足した表1-4の実物を縮小してpngにしたものです。これをLibreOffice Drawで作成しました

どういう作業をしたか

原稿用紙からテキストの入力をしました。

前回作ったWriterのデータを別名保存して、そこにテキストを流し込みしました。

台割りも作り、いらすとやの素材をモノクロ化して配置したり、その管理をしました。

前回作ったファイルが役に立ちました。フォルダ構成も「龍11号(令和5年度)」というのを作りまして、前回のを参考に楽させてもらいました。

文字入力は43,661文字を、9月10日から9月12日までの3日間で行いました。割とマイペースでしたね。

ページのレイアウト作業は1日もかかりませんでした。ただし、内校正に11時間くらいかけ、2回チェックしました。それでもヌケやミスはありましたけどね。

本文用紙、表紙の色上質紙及び紙の色については、前回と同じにして、今までの表紙がバラバラの色から統一感をもたせるという方向で、北見先生からの指示に従いました。

その他メモすべき点など

ページ数が増えた事で、印刷製本代が前回より増大しました。

良し悪しの判断は保留とさせていただきます。頒布価格は500円の据え置きになりました。電子版もその方向で進みます。

と、このように特筆すべき事がない程度に、ルーティン化しましたし、前回「どのようにこの同人誌を作ったのか」を記事として記録に残していたので、それが参考になりました。

 

キャプション:見本誌。70冊の印刷・製本とは別途に株式会社栄光様からおくられてきた

作業記録。文芸同人誌「龍」第11号電子版

紙の本が納品された一方で、ロングテールと言いましょうか、自己満足だと思いますが、今回も電子版を制作しようと思いました。でも、前回どうやって作ったのか、記憶が定かではありませんでした。

というのも、前職で写植機オペレータやDTPオペレータとして勤務していた頃の記憶や技術やノウハウがですね、52才のオジサンになった今でも割と応用できる程度に染み付いてるのですが、ここ最近の技術や考え方は、染み付いてませんね。

いやはや困った困った。これが老化なのかバカの壁なのかわかりませんが、前回の電子版を作った記録を見つつ思った訳です。「これはアカンな」と。

泥縄式だったePUB版

前回も悩みましたが、今回はもっと悩みました。そして撃沈しました。そもそもどのツールを使うか?

ePUBビルダーのSigil(シギルと読む)は自分にはちょっとバージョンアップが難しくて(Makeするのが未だによくわかってない)Flatpackがあるのを知り、やっとSigilの最新バージョンを入手できました。Flatpackは楽ですね。

calibreという電子書籍の統合環境があるのですが、自分には使い方がよく分からなかったです。この記事を書こうとしてやっとSigilによく似たePUBエディタ部分を触ったくらいですし。

ePUB3.0での縦書き日本語をどうcssファイルに記述したらいいのか?という「このテンプレを使えば問題ないぜ」といったような記述を探すのが難しく、さらに、自分の環境では縦書き日本語のビューアがない(Bibiで龍第10号を表示させたら、縦書き表示にはなりましたが、どうあがいても龍第11号は横書き表示のままでした)ので、目視によるチェックがスマホ頼りという情けない状態です。これは悲しかった。

泥縄式に、第6話 電子書籍を縦書きに変える – 電子書籍を作成しよう!(エリファス1810) – カクヨムこの記事を参考にさせていただきました。ありがとうございます。

大丈夫かどうかは正直わかりません。一応、Perfect Viewer – Google Play のアプリにて目視ですが縦書き日本語表示になっているのを確認しました。

目次がちゃんと表示されないのが悲しいですけどね、他のビューアなら目次は表示できてるようです。謎ですね。

エラーをどう修正したらいいか分からないePUB版、とりあえずリリースを優先して、あとから修正版を出すことにした

電書ラボチェッカーこのサイトで、同人誌龍第11号ePUB版のチェックをしました。

以下のようなエラーが出ました。

Validating using EPUB version 3.2 rules.
ERROR(OPF-049): /hosting/densholab.jp/public_html/lab/echecker/tmp/5sa8m4vpe7otg3b3g9md05ae70/package.epub/OEBPS/content.opf(24,53): Item id “ncx” was not found in the manifest.
ERROR(RSC-005): /hosting/densholab.jp/public_html/lab/echecker/tmp/5sa8m4vpe7otg3b3g9md05ae70/package.epub/OEBPS/content.opf(24,53): Error while parsing file: spine element toc attribute must reference the NCX manifest item (referenced media type was “”)

Check finished with errors
Messages: 0 fatals / 2 errors / 0 warnings / 0 infos

EPUBCheck completed

Sigilにて(または別のエディタなどで)どう修正したらいいのかサッパリわかりませんが、とりあえず致命的なエラーではないようなので、このままリリースして、対処が分かり次第差し替えるつもりでいます。

一方、楽だったはずのPDF版はどう作業したか?

ほとんど何も考えず作業できました。

表1-4のファイルをA4ノビからA5のファイル2つに分割し(別名で保存しただけ)、それぞれサイズをA5にして、PDFを書き出し、pdfuneiteで結合するだけです。超楽チン。

ノンブルと実際のページ数がズレますけど、これもご愛嬌ってことで。実際の作業時間は1時間もかからなかったと思います。

余談

この文章を書いている2023年10月25日午前1時00分時点では、まだ電子版の配信は開始していません。自分の身勝手で、木曜日の26日にする予定です。

というのも、ここ数日就職の面談や施設見学などがあり、同人誌を作ってる場合じゃないからです。

という割には、なんでこんな覚書の記事なんて書いているのでしょうね、現実逃避というやつですよ、ええ。

そもそもの話として、就活で忙しいから文芸サークルから距離を置いていた自分ですが、9月頃に虚無に襲われて、就活への意欲がなくなったんですね。その隙間をうめるように、この仕事?が入ってきたので、自分としては助かりました。目の前にやらなければいけない作業がある。収入には結びつかないし、仕事を探すのが優先順位が高いけれど、燃え尽きたような状態になっていた自分には本当によいワークになった気がしてなりません。

あと、メンバーの原稿を読んではいけない(組版するのに文章の内容は関係ない訳です、これも大前提ですけど)のですが、まあ禁を破って読むわけです。で、その内容に感化されてこうやって文章を書きたくなる訳ですね、あら不思議。なんちゃってね。

という訳で、田上光の文章は掲載されてませんが、DTPという裏方作業として参加している、文芸同人誌「龍」第11号の書籍版、電子版の頒布が開始されました。電子版は今しばらくお待ちください。紙の方は同人に声掛けなどして入手してくださると嬉しく思います。

外郎会の情報がデータベースに掲載された件

さらに余談なのですが、ヨコハマ地域活動・サービス検索ナビこのサイトに、外郎会の情報が掲載されています。

以前に、活動拠点である洋光台地域ケアプラザから「外郎会の情報を掲載するから書類に情報を記載せよ!」とお達しがありまして、WEBに疎い他メンバーから自分にお鉢が回ってきまして。

その後、音沙汰がないので「どうなってますか?」と問い合わせした次第です。

外郎会 – ヨコハマ地域活動・サービス検索ナビこちらがその情報です。

活動・サービスの詳細

「外郎売」を読んで発声を滑らかにする練習をします。各自の文章を合評しあって一年に一冊、手作りの同人誌を発行します。

まさにここに書いてる「手作りの同人誌」が今自分が作っている物になります。

電話番号は洋光台地域ケアプラザのもので、今後情報のアップデートによっては、田上のメールアドレスが連絡先として掲載されるかも知れません。その辺は先方担当者と調整もありますし、主宰の北見康子先生への了承もあると思います。

事務局をするつもりはありませんが、WEB方面の連絡窓口程度ならやりますよ、という感じであります。

その他も追加情報が入り次第追記する

他にも準備している事があります。確定次第追記すると思いますのでお楽しみに。

まずは文芸同人誌「龍」第11号電子版の頒布URLですよね。まだ未定ですけど。

以下は外郎会のBOOTHです。まだ龍第10号の電子版しか在庫がありません。

同人文芸サークル外郎会 – BOOTH

以上となります。

wanderingdj
  • wanderingdj
  • 田上は文筆業、新田は配信業、にしざわはインターネットジャンキーと、名義をそれぞれ分けてます。
    最近は社会復帰しようとはげんでいる、障害手帳持ちのオジサンです。
    よろしくお願いします。

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