Web技術で蘇る、あの頃の感動。「はいぱか(仮)」をリリースしました!

本日、古き良きMacintoshの思い出を胸に開発したWebアプリケーション、「はいぱか(仮)」をリリースしました!
プロジェクトページ (GitHub): [https://github.com/Mitsuru-Tagami/Hi-packa]
サンプルページ: [https://mitsuru-tagami.github.io/Hi-packa/]
「はいぱか(仮)」とは?
「はいぱか(仮)」は、かつてMacintoshに標準で付属していた伝説のツール「HyperCard(ハイパーカード)」を、現代のWeb技術で蘇らせることを目指したプロジェクトです。
「HyperCardって何?」という方も多いかもしれませんね。
カレンダーや住所録、ボイスメモ、そして頑張ればちょっとしたゲームまで作れてしまう、まさに魔法のような万能ツールでした。
開発のきっかけ:あの頃の感動をもう一度
2000年よりも前のこと。当時のMac関連雑誌にはCD-ROMの付録がついていて、そこにはユーザーが作った素晴らしい「スタック(HyperCardのデータ)」がたくさん収録されていました。
「バーチャルかたもみ」や「地方制服ゲーム」…。GARAGE17の名作たちに胸を躍らせた方もいるのではないでしょうか。
「あの感動を、もう一度自分の手で味わいたい。そして、HyperCardを今のWeb技術で作ったら、一体どんな景色が見られるのだろう?」
そんな想いが、このプロジェクトの原点です。
作って見えた景色
実際に開発してみると、様々な発見がありました。
セーブの難しさ:「プロジェクトファイルを気軽にセーブできないのは、やっぱり辛い…!」
画像の扱い:「手元の画像を使うのは実装が複雑。でも、URLでの指定なら驚くほど簡単!」
効果音の夢:「これに短い音を連動させられたら最高なのに!(でも、すごく面倒なので後回し)」
それでも、コア機能である「右クリックでオブジェクトを配置する」という部分は、思ったよりもスムーズに実装できました。Gemini CLIの力には、本当に驚かされます。
遊べるサンプル:じゃんけんゲーム
「いきなり言われてもピンとこない!」という方のために、この「はいぱか(仮)」自身を使って作成した、遊べるサンプルを用意しました!
アプリを起動すると、懐かしい雰囲気の「じゃんけんゲーム」が始まります。これは、私とひろし君が、このアプリの機能を使って作った、最初のサンプルスタックです。
ぜひ「Run Mode」にして遊んでみてください。そして、遊び終わったら「Export to HTML」ボタンを押してみてください。ゲーム全体が、たった一つのHTMLファイルとしてあなたのPCに保存されるはずです。それこそが、このツールの目指す世界です。
今後の展望とお願い
まだまだ最低限の機能しかありませんが、これからもっとリッチなテキスト装飾機能などを追加していきたいと考えています。もちろん、皆さんがご自身とAIで、このツールをどんどん改造していくのも大歓迎です。アイデアは無限ですから!
最後に、いくつかお願いです。
名前を募集中!:「はいぱか(仮)」という名前に強い思い入れはありません。もっと良いネーミングがあれば、ぜひ提案してください!
(ちなみに現在の名前は、かつて存在したハイパーカード日本ユーザグループが作った同人CDの名前を拝借し、(仮)を付けたものです。英語表記の`Hi-packa`は、特に問題ないことを確認済みです。)
ご意見・ご要望:「こんな機能が欲しい!」といったご要望があれば、ぜひお声がけください。
以上です。
この小さなツールが、誰かの創造性を刺激するきっかけになれば、これ以上嬉しいことはありません。